つわりのときの食事
つわりのときの食事には、食欲がなくても食べやすい軽いもの、酸味の利いたもの、冷たくてのど越しの良いものなどが向いています。また、量が少なくても栄養になりやすい消化の良いものが最適です。
つわりで悩んでいる人は、食品の中でも肉・魚によって不快感を感じる人が多いようです。肉・魚の主要な栄養素はたんぱく質ですが、たんぱく質は人体にとって必須の栄養素であり、摂取しないわけにはいきません。摂取されたたんぱく質は、いったん分解酵素によってアミノ酸に分解され、腸から吸収されます。そのアミノ酸から各種のたんぱく質が再合成され、筋肉・内臓をはじめとし、酵素・抗体・神経伝達物質に至るまで、人体を構成するさまざまなものが形作られます。したがって、たんぱく質の不足は、筋肉を衰えさせるだけでなく、免疫機能の低下、知覚障害などさまざまな心身の異常の原因となります。そこで、肉・魚が食べられないときは、その他の食品からたんぱく質を補給しなければなりません。
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たんぱく質を含む食品は肉・魚だけではありません。米・小麦などの穀物やそれを原料とした加工食品(パン、パスタなど)にもたんぱく質は含まれています。ただし、肉・魚と比較すると含まれる絶対量がわずかです。そこで、豊富な大豆たんぱくを原料とした豆腐やその加工食品(油揚げ、焼き豆腐、おからなど)が肉・魚の代わりとして適しています。これは、植物性たんぱくを含む食品のほんの一例に過ぎませんが、探せば他にも植物性たんぱくを主成分とする食材は、さまざまなものがあると思われます。ぜひ、豆腐ような癖のない美味しい食材を探し出して、つわりの時期の食生活を充実させてください。
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