つわり対策・対処法

つわりは、その主な症状である嘔吐・吐き気についても、解消法はおろか、発生のメカニズムについてもいまだに解明されていません。そのため、重度のつわりに対しても、その症状を抑える有効な治療法はなく、生命維持と体調の更なる悪化を防ぐための対症療法しか行なわれていない現状です。また、つわりの苦痛を軽くする対策についても、誰にでも確実に効果のある対策は見当たらないようです。もとより、つわりは個人差の大きい症状ですから、各自の工夫で対処していく以外に対策はありえないと思われます。

最近、がん患者などの意識として「病気とともに生きる」という発想が広まっています。つわりについても、「つわりとともに生活する」という意識を持つことは必要な心構えであると思われます。前に症状という言葉を使用しましたが、つわりは病気ではなく、本来正常な生理現象であり、つわりを深刻な苦痛と受け止めることはやめるという意識転換ができれば、気分が楽になるのではないでしょうか。

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つわりで最も注意しなければならないことは、栄養状態の悪化と体力の消耗です。つわりの時期の胎児はさほどの栄養を必要としないということは事実でしょうが、母体が消耗してしまっては、その後の胎児の発育に重大な悪影響を与える危険性があると思われます。現在、国内の産婦人科学会で問題化している「痩せ妊婦」に関する内外の研究によれば、痩せて栄養状態の悪い母親からは、低体重児や先天性疾患、成人後に成人病を発症する因子を持った子供の生まれるリスクが極めて高いことが判明しています。また、日本人の妊婦のほとんどが出産に必要な栄養・カロリーを摂取していない現状も明らかになっています。

1回の量を少なくし回数を増やすことで食事と水分補給をしっかり行なう、栄養バランスを考慮した上で食べやすい料理を選ぶ、調理しやすい料理を考える、といった工夫により、つわりの間も栄養状態を悪化させないことが大切と思われます。

おすすめです。
溝口博士の「​し​あ​わ​せ​妊​娠​・​胎​教​・​安​産​マ​ニ​ュ​ア​ル​」


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