つわりと流産
つわりの時期である妊娠初期(妊娠15週まで)は、染色体異常や細菌性の炎症(絨毛膜羊膜炎)などによって流産しやすい時期とされています。そこで、この時期につわりがないと、流産を心配する人が少なくありません。しかし、腹痛と性器からの出血や茶色いおりものがないときは、流産の心配はありません。流産が起きようとしているときには、軽い下腹部の痛みとともに子宮口から少量の出血が見られ、この症状を切迫流産といいます。つわりがなくても、切迫流産の症状が見られない限り、流産ではないかと心配する必要はありません。
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ただし、妊娠22週までは流産の可能性があり、つわりの時期が過ぎてもまだ安心はできません。この頃には、胎児の染色体異常によって流産する危険性はなくなりますが、母体の異状、特に膣内の細菌が子宮内に感染して起こる絨毛膜羊膜炎に注意が必要です。また、不適切な薬の服用や過労・ストレス・下腹部への衝撃などによっても流産を起こす可能性があります。膣内を清潔に保つことと、過度な疲労・ストレスは避けること、薬の服用に当たっては医師に相談することなどを心掛けてください。
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